フィギュアの種類

既製品と未塗装・未組立(ガレキ)のフィギュア

指をさす女性

フィギュアは購入してすぐに飾れて楽しめる一方、最近では、少数販売ではあるものの、自分で組み立てて塗装をするフィギュア(ガレキ)もあります。 ガレキはオリジナルのフィギュアを作りたい、作る過程も楽しみたいといった人に人気です。

未完成品のフィギュア

商品のジャンルではなくそれ以前の分類法に、それが完成しているか否かで区別 することが出来るのは年季の入ったマニアなら誰でも知っています。 組み立てられており塗装済みの商品ではなく、これから自分で作って好みの色で 塗る作業を行える未塗装キットが未完成品で、生産ロッド数が少ない場合は ガレージキット(ガレキ)と呼ばれることもあります。 未塗装キットの利点は自分で創造する喜びが得られることで、塗装済み品とは違った 色合いの自分だけのオリジナルフィギュアを手にした気分に浸れることでしょう。 箱から取り出して飾るだけの手軽さも魅力ですが、苦労して一生懸命作った作品は 生涯のお供としても最適な最高のパートナーになること間違いなしです。 完成させるのには多少の技術や作業時間を要しますが、その手間をかけるだけの 価値があるとお考えならぜひチャレンジしてみるべきです。 量産品には無い個性を備えることで、どこに飾っても納得のものになるでしょう。 プラモデルを作った経験があるのなら組み立て作業もそう手こずらないでしょうし、 学生の頃から塗装も自分で行っていた人なら簡単なことです。 経歴の短いマニアも増えていますし未塗装キットが市場を圧巻することは今後も すぐに到来するとは思えませんが、ベテランになれば完成品では物足りなくなって 「ちょっとだけ自作っぽいのもやってみたいな」という気になってきて、こちらの ジャンルに触手が伸びるケースは多いようです。 やや玄人向きですがこういうのもあることは覚えておいて損はありません。

塗装済みのフィギュア

購入後は箱から出してそのまま使用できる塗装済み完成品は、大量生産されており 同じようなものが数万体も出回っていますが一定の品質を備えているので、個人で こじんまりと楽しむ分には充分なレベルでしょう。 金型から複製をどんどん製作して塗装するだけなので、中国の工場で生産されている ものが大半を占めているのは人件費を原価に入れると価格を抑えるためには仕方の 無いことかもしれませんが、これから中国の工場で働く労働者の賃金が上昇して いくかもしれないとの噂もありますし、数年後にはメイドインジャパンの製品が 台頭してくる可能性も捨て切れません。 今ですら中国で工場を稼動させるメリットは薄れているようですし、日本国内の 工場で塗装済みの完成品が生産されるようになれば品質もグンと上がりそうで マニアにとっても嬉しいことになりそうです。 現状でさえ世界に誇れるクオリティーのフィギュアが国内製造されるようになったら 細部の完成度や耐久力もアップしそうですし、お部屋のインテリアとしても長く 鑑賞して楽しむことができるようになりそうです。 その場合の問題は価格の上昇が少し心配ですが、品質を重視するマニアも多いこの 業界ならきっと受け入れらそうですし、粗雑で安価な中国製よりも丁寧に作られた 日本製を買い求める人が多くなると予想もされていますのできっと杞憂でしょう。 こんなことを書いておいてなんですが、現在オモチャ屋やフィギュア買取店で 販売されている商品が劣悪品というつもりはありません、念のため。

ガレージキット

フィギュアの1系統であるカレージキットは、未塗装キットの中でも生産数が少量 な物で素材もやや高価な場合が多いようです。 なぜ少数なのか、それは大量生産が困難なためで大手メーカーではなくセミプロ、 あるいはアマチュアがメインの製造者ということも関係しています。 厳密に正しく説明するとガレージキットを目標に製造しようとしたわけではなく、 現実的に可能な製造数を計算機で弾き出したら少ない数しか作れなかった、それが ガレージキットになったのです。 大量生産ができないので1体あたりの製造コストも中国産の完成品よりも高くなり、 「なんで塗装済みの完成品よりも未完成品の方が高いんだ?」と不満を言われる こともありますが、100個単位でしか流通しないことを理解すればそのお値段も 納得してもらえるのではないでしょうか。 でもそれなら高いガレージキットを買う理由なんてないのでは?と次の疑問が出て くるかもしれませんが、既製品にはない魅力が詰まっているから買い求める人が 後を絶たないのです。 髪の毛の色をブルーではなくイエローにしてみたり、靴下のカラーをグリーンでは なくピンクにしたり、塗装する色をアレンジして楽しむこともできるのは完成品 には到底真似出来ない素敵なメリットでしょう。 多少割高になりますが長い人生をフィギュア収集に捧げるつもりならどこかで経験 すべきことかもしれません。